学生からシニア層まで、幅広い人々が所有しているスマートフォン(以下スマホ)。
そんなスマホユーザーを自社の顧客ターゲットとしてリーチするべく、スマホを保護するスマホケースやカバーを自社の販売アイテムとして加えたいとお考えの事業者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
ただし、スマホは毎日のように使うアイテム。人目に触れる機会も多いため、スマホケースやカバーにこだわりを持っているユーザーも珍しくありません。
「やっぱりデザイン重視」「衝撃に強い安全性の高いもの」「薄くてまるで付けていないような感じ」「ICカードホルダーや鏡が付いているなど機能的なもの」…など、ユーザーがスマホケースを選ぶポイントはさまざまです。
今回は種類が数多くあるスマホケースやカバーの選び方について詳しくみてみましょう。
※本記事は2022年3月に改稿した内容となっています。
スマホケースやカバーは複数の種類があるため、いざ制作しようとしても「どのようなタイプを制作すればよいのか分からない」と悩んでしまうケースも珍しくありません。
まずはどのようなタイプのスマホケースやカバーが人気なのかを把握しておくことが大切です。
LINEリサーチが、2021年12月にコミュニケーションアプリの『LINE』ユーザーに対して行った調査では、年代ごとに以下のタイプのスマホケースやカバーが多く使用されていることが分かりました。
出典:LINEリサーチ『スマホケース使ってる?』
ベーシックなタイプの利用率は以下のとおり。全体的には手帳型ケースとソフトケースの利用者が多いようです。
▼バンパー/フレーム
年代ごとの利用率については、10代・20代がソフトケース、次にハードケースと続きます。
30代は、ソフトケースが人気なのは10~20代と変わりませんが続いて位置するのが手帳型ケースとなっています。
40代・50代は、手帳型ケースが一位。年齢層が高いほど利用者の割合が多くなる傾向があります。
スマホケースを制作する際は、自社の顧客ターゲットの年代に好まれるスマホケースがどのようなタイプなのかを把握しておきましょう。
自社のターゲットがどのようにスマホケースを活用する傾向にあるのかを把握しておくことは、スマホケースのタイプを選択する際にも役立ちます。
同調査では、スマホケースに入れたり付けたりしているものについても質問を行っています。
出典:LINEリサーチ『スマホケース使ってる?』
スマホケースに何かを入れたり付けたりしている人の割合は、全年代で約30%程度に留まりました。女性より男性のほうの割合が低くなっていることが分かります。
スマホケースに入れたり付けたりしているもののなかで最も多かったのは“定期 / ICカード”。とくに男性の場合は全ての年代で一位です。女性では40代のみが一位で、ほかの年代はプリクラ(10代)、ステッカー/シール(20代・30代)、メモをした紙・ふせん(50代)となっています。女性は男性と比べてスマホケースの実用性に加えて楽しみや遊び心を求めているような印象です。
男性向けは多機能タイプ、女性はお好みの写真などを挟んで楽しめるクリアタイプなど、ターゲットの特性を考慮してスマホケースやカバーを選択しましょう。
▼多機能なスマホケースはこちら
▼クリアタイプのスマホケースはこちら
スマホケースやカバーは、そのタイプによって異なる素材が使用されています。
スマホケースやカバーを選ぶ際は、素材に着目するのも一つの方法です。スマホは手に持って使うことが多いため、ケースやカバーに触れたときの素材感も気になるポイントです。
この章では、一般的なスマホケースの素材について解説します。
▼スマホケースの素材について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
ここでは、全年代で人気を二分しているタイプの一つ、ソフトケースの代表的な素材を紹介します。
シリコンはスマホケース&カバーのなかでも、付けていてもかさばらない抜群のフィット感で人気素材の一つです。
グニャッとしたゴムのようなシリコンは弾力性があるため、薄くてもスマホの落下や衝突の衝撃を吸収してくれます。
ただし一般的なゴム素材よりも柔らかいため伸びやすく、劣化は早目です。
ゴム製のように滑り止め効果が高い反面、ゴミやホコリなどの汚れが吸着しやすかったり、気温によって柔らかくなりすぎたり、硬化して破損しやすくなったりなどのデメリットもあります。
ソフトケースの素材として多く目にするようになっているのがTPUです。以前はポリカーボネート製スマホケースが市場の大半を占めていましたが、現在は同様のデザインでもTPU素材への移行が見られています。
TPUはThermoplastic Polyurethaneの略で熱可塑性ポリウレタンを指し、プラスチックの一種に分類されますが、TPUはポリカーボネートに代表されているプラスチックの強度と、シリコン素材の柔軟性という両方のよい特徴を併せ持った素材。別名『柔らかいプラスチック』と呼ばれるほど柔らかく、強度が高いのがTPUの特徴です。
また、弾力性が高いため薄くても衝撃に強く、加工しやすい点も挙げられます。「軽くて薄い」「衝撃に強い」「加工しやすい」などのほか、素材自体をリサイクルしやすいTPU。
ただし、シリコン素材と同じく耐熱性が低く、暖房の近くに置いておくと変形したり、薬品に弱いためにマニキュアの除光液などで変色したりしてしまうことがあります。
▼TPU素材について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
続いては、手帳型ケースの素材です。
一般的にはレザー系の素材が主流となっています。
本革とは牛や山羊、鹿などをはじめとした動物の皮革のことです。本革のスマホケースは柔らかく、染色や箔押しといった加工がしやすい素材。耐久性にも優れており高級感のある仕上がりになります。
人工的な素材であれば、通常長く使っていると劣化してしまいますが、本革は深い味わいが出ます。ファッションや小物にこだわりがある人やほかとは差を付けたおしゃれを楽しみたい層に人気といえます。切り込みを入れてカードを収納するポケットを作るなど、機能面でも加工しやすい素材です。
デメリットとしては「価格が高い」「革の手入れが必要」「水に弱い」などが挙げられるほか、デザインや状況によってワイヤレス充電に対応できないこともあります。
本革同様、手帳型のスマホケースなどに良く使われる『PUレザー』。PUとはPolyurethaneポリウレタンのことで、本革に似せて加工した合成皮革を指します。
合成皮革のなかでも高級な素材で、本革同様に通気性があるものの、本革とは異なり水に強いというのが特徴です。汚れても水でさっと拭き取ることができます。
クッション性があるため衝撃を吸収してくれるほか、大量生産がしやすく、安価なこともメリットです。
ただし、PUレザーは、ベースとなる布にPU樹脂を塗って加工した素材のため、本革のような弾力性はありません。
また、革独特のツヤ感や質感なども本革には劣ります。
▼PUレザーのスマホケースはこちら
ハードケースといっても種類はさまざまです。
プラスチック製や金属製などが多く見られます。
販売されているプラスチック素材のスマホケースの多くは、『ポリカーボネート(Polycarbonate)』と呼ばれる素材です。
ポリカーボネートはガラスのような透明さがありますが、その強度はガラスの250倍と衝撃にも強いほか、「熱に強い」「燃えにくい」「製造コストが安価」と多くのメリットがあります。
プラスチックということで加工もしやすく、ポリカーボネート製のスマホケースはデザインも豊富です。
一方デメリットとして、衝撃には強いのですが薬品などには弱いとされています。そのため、溶剤やアルカリ性の洗剤などを使用すると劣化してしまいます。
スマホ本体の素材にも似ているため、本体と一体感を出せるアルミ樹脂。メタリックな質感で高級感があり、シャープでスタイリッシュな印象を与えられます。
アルミ樹脂はスマホケースのなかでも高い強度・耐衝撃性・耐久性を誇る素材のため、頑丈なスマホケースやカバーにしたいときに選びたい素材です。
耐衝撃性や耐久性が高い一方、重くなりやすく専用の金属加工が必要です。そのため、ケースそのものが高価になってしまうなどのデメリットもあります。
また場合によってはネジでしっかり固定をすることが必要など、装着が面倒な場合もあります。
▼アルミのようなメタリックな仕上がりのスマホケースにご興味がございましたらこちらのスマホケースもご参照ください。
さまざまな素材で作られているスマホケースですが、ケースの素材が硬めの場合、取り外し中に「ケースが割れてしまった」「本体に傷が付いた」といったことがあります。
また素材だけでなく、スマホケースやカバーのスタイルによっても取り外しのしやすさは変わってきます。素材同様さまざまな形があるスマホケース・カバースタイルの特徴をみてみましょう。
出典:オリジナルケースファクトリー『全面印刷スマホケース』
販売されているスマホケースに最も多いスタイルで、スマホをピッタリとはめ込むシンプルな型です。
デザインも豊富で、誰でも一度は使用したことがあるのではないでしょうか。
かさばらず、好みのデザインが見つけやすい人気のシンプル型は、素材によっては取り外しにくいタイプ。
シリコンなど柔らかい素材であれば問題ありませんが、硬い素材は取り外しの際にスマホを傷付けてしまったりケースを欠けさせてしまったりすることもあります。
ただし、簡単には外れないからこそ、つねにスマホを保護できるといえます。
出典:オリジナルケースファクトリー『ハイグレード手帳型スマホケース』
360度全方位からスマホを守る手帳型は、ここ最近人気が高いスマホケースのトレンド。鏡が付いていたり、複数枚カードが入れられたり、鍵や小銭が収納できるタイプなど+α機能が付いているタイプが一般的です。
またカバーにより画面を隠せるという点もポイント。
粘着シートでスマホとスマホケースを接着させるタイプの手帳型ケースを選べば、取り外しもスムーズに行えます。
バンパー型は、スマホ本体そのもののデザインを活かせるシンプルさが魅力。iPhoneのアップルマークなど、スマホ本体のデザインやカラーをできるだけ見せたい人に人気です。スマホの露出面が大きいので熱がこもりにくく、取り外しもしやすいのが特徴です。
逆に露出面が大きいため、衝撃には強くても傷がつきやすいことがあります。
また、価格が高めになりがちです。
バンパー型は厳ついイメージがありますが、柔らかいカラーを選べばスマホそのままの雰囲気を活かすことができます。
出典:オリジナルケースファクトリー『iPhone 13シリーズ用スマホケース』
固くて取り外しの難しいハードケースのデメリットを、柔らかいTPU素材でカバーしたタイプです。
中央部分がカーブしているので本体をしっかりとホールドしやすく、落下させにくいのも特徴です。
背面部分はポリカーボネートですが、側面や内側がTPUでできているため、ソフトケースのように着脱しやすくなっています。
▼ハイブリット型のスマホケースはこちら
種類が多く頭を悩ませるスマホケース選びですが、自社の顧客ターゲットを分析し、好まれる素材やタイプなどの優先ポイントを決めておけば、自然と定まってくるはずです。
またどうしても絞りきれない場合は、思い切ってスマホケースのタイプごとに制作するというのも一つの手。豊富なバリエーションを用意すれば、お客さまに選ぶ楽しみを提供できます。
多くの種類を制作しようとするときにストップをかけてしまうのが在庫を抱えることに対する不安です。
在庫を抑えて制作するなら、小ロット対応の制作会社が適しています。
オリジナルケースファクトリー(OCF)は、小ロットでのスマホケース制作が可能です。1デザイン1個からの制作に対応しているため、在庫リスクを抑えてオリジナルスマホケースを制作できます。
また、30年以上の特殊印刷のノウハウがあり、技術力が高いのも魅力です。相談から納品までをトータルサポートできる体制があるため、安心して依頼できます。
この記事では、スマホケースやカバー選びのポイントとして、以下について解説しました。
スマホケースやカバーは、そのときどきのトレンドの影響を受けるため、制作に際して慎重になってしまうのも仕方がないことです。思い切って制作したのに在庫にしてしまうのは避けたいですよね。
しかし、初回のロットを抑えて発注できる制作会社を選べばこうしたリスクを下げることも可能です。
オリジナルスマホケースやカバーの制作をお考えならぜひ、オリジナルケースファクトリーにご相談ください。
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