もう迷わない!オリジナルスマホケース作成時の印刷方法を4つまとめてみた


この記事は2017年7月時点の内容になっております。
現在は取り扱いのない製品が含まれていることもありますので、ご了承ください。


これからオリジナルのスマホケースを作成してみたいと思われている方は、個人様法人様問わずいらっしゃるのではないでしょうか。

今でこそスマホケースを含めたオリジナルグッズは簡単に作成できるようになりましたが、デザインの色味の調整など、専門的な知識を把握していないとなかなかスムーズにいかないことも多々あると思います。

その中の一つでよくご質問いただくのが「印刷方法の違い」。

印刷方法には様々な種類がありますが、何度かオリジナルスマホケースを作成していても、印刷方法の名前からどういった手法かイメージできず、同じ商品でも印刷方法が異なると何が違うのか分からないというご担当者さまも少なくありません。

今回は、そんなご担当者さま向けに「各印刷方法のメリット・デメリット」をご紹介します。


【1】UVインクジェット印刷(手帳型スマホケース・スマホクリアケース)

まずは「UVインクジェット印刷」。

インクを紫外線により瞬間乾燥させる印刷方法で、オリジナルスマホケースの作成にもっとも幅広く使われている印刷です。

表面に塗料(インクジェット)を付着させることで、スマホケース表面を染色します。

<メリット> ・データの色味と発色が近く、色の差異を最小限にできる ・元の下地の色を問わず、デザインの色を表現できる ・コスト的にも比較的やさしい印刷方法

<デメリット> ・スマホケース表面に塗料を付着させているのでキズや水に弱い ・表面のみにしか印刷できない ・インクジェットで印刷した表面はザラザラ感がある

【該当スマホケース】 ・手帳型スマホケーススマホクリアケース


【2】昇華転写印刷(全面印刷スマホケース・ミラー付きスマホケース)

「昇華転写印刷」は特殊なインクを転写紙と呼ばれるものに印刷し、転写紙とスマホケースに熱と圧力を加えることによってインクが昇華し、スマホケース表面に色を浸透させる印刷方法です。

<メリット>
・発色に優れており、綺麗な光沢のある仕上がりに
・表面までインクが浸透しているので、多少のキズやひっかき、水で色落ちはしない
・天面だけでなく、側面にも印刷できる

<デメリット>
・一枚ずつ転写紙に印刷して生産しているので、コストが下がりにくい
・デザインの色味や配置の寸法精度の差異が出てしまう
・上記の理由からデザイン調整に時間がかかる可能性がある

【該当スマホケース】
全面印刷スマホケース
・ミラー付きスマホケース


意外に気になる「フチ」部分!きれいに印刷できるのは?

ここで、UVインクジェット印刷と昇華転写印刷の気になるの2つの印刷方法の違いをまとめてみましょう。

決定的な違いは、デザインが側面・フチまで印刷できるかどうかという点。

結論から言うと、側面・フチまで印刷できるのは「昇華転写印刷」です。UVインクジェット印刷はいわゆる天面印刷で、ケースの一面部分しか印刷できません。

データの色と仕上がりの色のギャップが少なくコストを抑えられるというメリットがありますが、側面にデザインがないため安っぽい印象に受け取られてしまう場合があります。

一方の昇華転写印刷は全面印刷なので、側面・フチまできれいにデザインが印刷されます。 多少コストはかかりますがデザインがシャープに反映され、天面印刷のようにデザインがなく下地のままの部分がないので、とても見栄え良く仕上がります。

特に女性にとってはスマホケースはファッションアイテムと同じ。着けていて恥ずかしくないケースが良いですよね。

実際にECサイトphocaseのお客様からは、「思ったよりもキレイで嬉しい」との声を多数いただいています。


同じ側面印刷でもディテールが違うので要注意

ですが、同じ側面印刷でもフチまでキッチリ印刷されているケースと、白い下地部分がちょっと残るケースがあります。

白のiPhone端末ならそれほど気にはならないのですが、黒いiPhoneだと、その「ちょっと」が目立ってしまいます。

また、白のiPhone端末を使っていても、濃い色を使ったデザインのスマホケースを付けている場合も同じです。

ユーザーは常に画面を近くで見ているので、ディテールであっても画面周りの仕上がりはとても気になるところ。

ほんの数ミリの問題ですが、クレームや返品にも繋がりかねません。

オリジナルケースファクトリーでは、お客さまの声にお応えしてフチまでキレイに印刷されるように改良を重ねてきました。


【3】マット印刷(全面印刷スマホケース)

「マット印刷」は、基本的に昇華転写印刷と方法は変わりませんが、あらかじめマットコーティングされたスマホケースに昇華転写印刷をする方法です。

昇華転写印刷と方法変わらないので、カラー問わずマットコーティングが可能です。ちなみにツヤありのスマホケースは、ツヤありコーティングされたスマホケースに昇華転写印刷をしています。

<メリット> ・マットコーティングすることで、高級感の仕上がりに ・デザインの表現方法が拡がる

<デメリット> ・一手間かけているので、コストが上がる ・マットコーティングができる素材・機種が限られている(iPhoneのみ)

【該当スマホケース】 ・全面印刷スマホケース(iPhoneのみ)


【4】蛍光印刷(全面印刷スマホケース)

「蛍光印刷」はその名の通り、スマホケースを蛍光仕様にする印刷方法です。こちらもマットコーティングと同じく、昇華転写印刷の上から蛍光コーティングをします。

ここで言う蛍光とは、暗いところで光るのではなく、ブラックライトに反応して光る仕様を意味しています。

<メリット>
・ライブグッズやフェスなど、商品で新たな表現方法にピッタリ
・iPhone、Android機種両方に対応

<デメリット>
・マットコーティングと同じく、コストが上がる
・蛍光カラーが黄色と限られているので、用途が限定されやすい

【該当スマホケース】
全面印刷スマホケース(iPhone・Android)


最後に

いかがでしたでしょうか。

今回はスマホケースの印刷方法のメリットデメリットについてまとめてみました。それぞれの印刷の特徴やコスト感覚などによって、どの商品にするかも考えが変わってくると思います。

ご紹介した印刷方法のメリットデメリットが、これからスマホケースの作成を検討されていて「印刷方法がイマイチ分からないな」というご担当者さまの参考になれば幸いです。

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